新しい景気対策 2004 1 19

 新聞報道では、
「年初からの為替介入、6兆円」と伝えられています。
 従来の景気対策は、公共事業でありましたが、
最近は、「円売り・ドル買い」が、新しい景気対策となりました。
お陰で、輸出企業の景気が、なんとか、がんばっている状態です。
その結果、その輸出企業の景気が、弱い内需を、なんとか、カバーしています。
しかし、「円売り・ドル買い」を止めれば、
輸出企業の景気は、悪化します。
この「新しい景気対策」の方が、リスクが高いと思います。
 この「ドル買い」の資金は、
「魔法のランプ」で作っているわけではありません。
また、買ったドルは、アメリカ国債で運用しています。
しかし、当然、為替差損は発生しています。
よく、輸出企業の為替差損を気にしていますが、
おそらく、輸出企業よりも、政府の方が、為替差損は大きいと思います。
また、この「アメリカ国債」は、「引き出せない貯金」でしょう。
引き出したら、アメリカ国債が、大きく下落するでしょう。
 「円売り・ドル買い」は、輸出企業のために行っているとされますが、
アメリカ国債のためにも行っていると言えます。
日本政府は、アメリカ国債の主要な買い手ですので、
日本政府がアメリカ国債を買わなくなると、
アメリカの国債市場が不安定となります。
だから、この「新しい景気対策」は、
日本とアメリカのための景気対策と言えるかもしれません。
 2つの国の景気対策を、同時に実施するとは、
まだまだ、日本の底力があるのでしょうか。



















































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